この家に住み早数年。
そろそろ引っ越しをしようかなと思いつつ、なかなか良い物件に巡り会えずで、ずるずると同じ場所に住み続けています。
引っ越しをしようと思う理由の一つが「エアコンの効きが悪い」こと。
以前家が寒いという記事も書きました。
今の感じだとまだ数年は住むことになりそうな予感がするので、満を持してエアコンの交換をすることにしました!
と、決心したのは良いものの、賃貸でのエアコン交換は予想以上に面倒でした。
今回は賃貸マンションでエアコン交換が出来るまでの流れを記事にしてシェアしたいと思います。
エアコンについて調べてみた
まずは現在使用しているエアコンについて調べてみました。
この家に引っ越して以来、「部屋の広さに対してエアコンが小さい疑惑」があり、エアコンの型番は既に調べたことがありました。
もともとついていたエアコンは日立の白くまくんでした。思った通り、備え付けのエアコンは部屋の広さぴったりのもので、部屋同士の仕切りがないデザイナーズマンションでは、さらに広い部屋用のものでないと効きが悪いようでした。
さらに、エアコンは10年以上前に製造されたものだったので、劣化して効きが悪くなっている可能性も出てきました。
これらのことを踏まえると「大家さんにエアコンの交換をお願いが出来るのでは」という気がしてきたので、ひとまず相談することにしました。
大家さん(管理会社)へ確認
マンションを管理している管理会社があるので、電話で状況を説明しました。
「エアコンの効きが悪い」「部屋に対して対応サイズが小さい」「製造年も10年以上前で劣化してそう」という話を伝えて、一度大家さんに確認してもらうことに。
翌日、管理会社から電話があり、「故障していないなら交換対応はできない」と言われました。
私は「故障かどうかと言われてもわかりませんが、真夏や真冬はエアコンをつけても耐えられないぐらいの状態なのですが…」と伝えましたが、「故障じゃないと無理」の一点張り。
しかも故障で交換になったとしても、今と同じサイズのものしかダメとのこと。
「では自分でエアコンを購入して交換するのは問題ないですか?」と訪ねてみたところ、「退去時に設備の備品になるので持ち出しはできなくなりますが、それでも良ければOKです」とのことでした。
「他の部屋で自腹で交換された方はいます」という情報は得ることができたのですが、理由やどのエアコンに交換したなどの情報を管理会社の方は知らないそうでした。
ひとまずエアコン交換の承認は得たので、家電量販店へ行って店員さんに相談してみることにしました。
エアコンを購入する
大手家電量販店に到着しエアコンコーナーへ。
5月に行ったので、新型との入れ替えタイミングで、去年の型落ち品が安くなっているタイミングでした。
いくつか見て気付いたのですが、同じメーカーのエアコンには松竹梅のように、たくさん機能が付いた「高級エアコン」と、自動フィルター掃除機能など少しの機能が付いた「中級エアコン」と、特に機能は付いていない「ただのエアコン」が販売されています。
最初に行ったヨドバシカメラの店員さんには「メーカーにこだわりがなければダイキンがおすすめです!」と言われました。
なにやらダイキンは空気清浄機を販売している会社なので、エアコンの空気清浄機能も優れているらしく、そこがイチオシポイントだったのですが、デメリットはお値段が高いことだそう。
私はいつまで住むかわからない賃貸マンションに付けるエアコンを探しており、余計な機能は必要なく、お手ごろで18畳以上に対応していれば良かったので、お高いダイキンさんは候補から外すことにしました。
次に行ったのはビックカメラ。
こちらにもピンキリの値段でたくさんのエアコンが並んでいました。
18畳タイプはだいたい20万円オーバー。
10万円ぐらいだと思っていたので驚きました…
「こんな高い買い物して解決しなかったらどうしよう」と思いつつ、歩き回っていると「値下げ」と書いているエアコンを発見!
近くの店員さんに値段を聞いてみると、まあ予算よりちょっとだけオーバーかなという金額。
これで良いかなーと思いつつ店員さんに事情を説明すると、他の商品でおすすめも紹介してくれることになりました。
「これはこういう機能が付いていて便利」、「省エネのものがおすすめ」など色々説明してくださり、最終的には、「型落ちで値下げしているけど去年までは高性能タイプでそこそこのお値段」だったものに行き着きました。
熱心に紹介してくれたし、工事費なども値引きしてくれて、他のお店に行ってもこれ以上のものはなさそうだったので、このエアコンを買うことに決定。
翌日配送も可能でしたが、休日が良かったので、1週間後に配送をお願いしました。
ノクリアのWシリーズを購入しました。(↑これはCシリーズ)
エアコン交換工事
ビックカメラの店員さんとの話の中で、エアコンを付ける場所や室外機の場所の話もしたのですが、工事に関しては現地に行って見ないとわからないとのことで、ドキドキしながら工事の日がやってきました。
というのも、私の家はコンクリート打ちっぱなしで、「壁に開いている穴でそのまま取り付け可能なのか」というのと、エアコンを付けたいリビングの上の階のベランダに室外機があり、「排水はどうなっているのか」という謎があったのです。
この辺りが素人の私にはよくわからずで、写真を撮って店員さんに見てもらったのですが、とりあえず業者さんに来てもらうことになっていました。
そしてエアコン交換当日。
散らかった部屋を片付けて、掃除機をかけ、飲み物を用意していたら、指定した時間に業者さんがやって来ました。
若めのお兄さんが一人。後でもう一人来るとの事。
エアコンと室外機の場所を聞いた後、お兄さんは脚立に乗ってエアコンの線が繋がっている穴付近を調べる。
そしてこちらを向き
「隠蔽配管なのと電線が届かないので量販店の業者じゃ対応できないですね〜」と。
え???交換できないの?
一瞬頭が真っ白になったのですが、お兄さんによると、この手のタイプは難易度が高くリスクを伴うため、家電量販店の業者さんには断られるそう。
「ん?家電量販店が断るならどうするんだ?」と考えていると、「町の電気屋さんやネットで探せば対応してくれる業者があります」とのこと。
そして、お兄さんは到着してからたったの5分程度で帰って行きました。
「早起きして部屋の掃除もして準備万端にしたのにできへんのかーい!!!」と気分はだだ下がり…
とはいえ、まだ業者を探せば交換はできるという希望はあるので、一旦心を落ち着かせてリラックス。
そもそも「隠蔽配管」というワードは初耳で、結局なぜ断られたのかよく理解できなかったので、どこが問題なのかを調べました。
隠蔽配管とは、エアコンから室外機まで繋がっている配管を通す際に、家の壁や天井の中を通すことだそう。エアコンの真後ろに室外機が置けることは少ないので、部屋をまたいで配管を行う場合は隠蔽配管になることが多いらしいです。
私の家は室外機が別の階にあるため完全に隠蔽配管になっていました。
専門の業者さんであれば、新たに壁に穴を空ける必要はなく、既存の配管を再利用して新しいエアコンを使えるようにしてくれるとネット記事に書いていました。
また「電線が届かない」というのは、今まで使っていた14畳エアコンと比べて、新しく購入した18畳エアコンの奥行きが倍くらい大きくなってしまったため、このままだとエアコンに接続されている電気関連の線が届かないという問題でした。
これを解決するには電線を延長する工事が必要なようで、昔火事などの事故があったことで、家電量販店の業者さんでは対応できないということだったみたいです。
ですが、延長しないことには使えないので、専門の業者さんであれば対応してくれるところがあるそう。
なんとなく問題点を理解したところで、ビックカメラに行って、手配してもらった業者さんに断られたことを伝えました。
ここで対応してくれた店員さんも良い方で、色々調べてくださり、「購入をキャンセルしても良いし、倉庫に置いてもらって業者が見つかったら配送でも良いですよ」と提案してくれました。
ということで、ビックカメラの倉庫に保管してもらい、「隠蔽配管」と「電線の延長」に対応している業者さん探しが始まりました。
「隠蔽配管」「電線延長」に対応している業者探し
まずは以前エアコンのクリーニングをしてもらう業者を探すときに利用した「くらしのマーケット」というサイトで探してみることにしました。
こちらのサイトではエアコン関連以外にも、家のお掃除やお料理などをしてくれる「家事代行」や「出張ヘアメイク」などさまざまなサービスを利用することができます。
「エアコン取り付け」のカテゴリから、エリアや予約日を入力してみると、たくさんの業者さんが出てきました。
この中からプロフィールや口コミを読んで業者さんを探していきます。(条件検索などはできなさそう)
プロフィールを読むだけではよくわからないけど、口コミの評価が高くて気になった業者さんには、ひとまず予約を入れれば直接チャットが可能になるので、チャットで隠蔽配管や電線延長をお願いできるかどうかを聞いてみました。
この作業が割としんどかった…そもそも隠蔽配管に対応している業者さんを見つけるまでに時間がかかり、5件ぐらいとやり取りしてやっと「対応可能です」というところが出てきました。
電線延長も「圧着工事で延ばします」とのお返事をいただいたのでお願いすることにしました。
エアコン交換工事(2回目)
日時と時間を指定して「くらしのマーケット」で見つけた業者さんに来ていただきました。
家電量販店の業者さんの時と同じく、朝から部屋の掃除をして、お茶とお水を用意して待機。
時間通りに来ていただき、現場を見てもらいます。
業者さん「ちょっと対応難しそうです。」
私「…」
なんと!2つ目の業者さんにも断られてしまいました!!!
業者さんが言うには「隠蔽配管と電線延長は対応出来ますが、壁に埋まっている排水ホースがソフトタイプのため水漏れの可能性があり、後日下の階が水浸しになったなどのトラブルが起きるかもしれないので、無理そうです」とのことでした。
なんでこんなにスッといかないもんなのかなー(#^ω^)
「他の業者さんに『ソフトドレインの対応できますか』と聞いてまた探してみてください」と言われ、再度業者探しの旅へ…
「ソフトドレイン」に対応している業者探し
またまた「くらしのマーケット」で予約を入れて、チャットで質問するというやり方で業者さんを探し始めました。
次は並行して、ネット検索で出てきた「エアコン総本舗」と「エアコンランド」にも問い合わせを行ってみました。
問い合わせた結果、この2つの業者は、向こうが選定したエアコンを取り付けしてくれるというサービスでした。
前回来てもらった業者さんに「エアコンも家電量販店ではなくネットで買ったほうが安いのありますよ」と言われ、「取り付けさえしてくれれば別のエアコンにしても良いかも」と思い始めていたのですが、「くらしのマーケット」で次の問題にも対応してくれるという業者さんが現れたため、そちらにお願いすることにしました。
エアコン交換工事(3回目)
またまた掃除をして業者さんの到着を待つ。(今回は飲み物を事前用意せず)
明るく元気なお兄さんと若者の二人組で来てくれました。
かくかくしかじか、これまでの経緯をすべて説明し、エアコンと室外機の配管を確認してもらう。
そして出た言葉は「大丈夫そうです!作業を始めますね!」
やったああああああ!!!!!やっとここまでキターーーーーーーー!!!!!
ついに交換作業を開始してくれるところまでいけました。
しかし、まだ油断は禁物。途中で「やっぱり無理でした」とか言われるパターンもあり得る。
ひとまず飲み物を購入してきてお二人に渡した後は、色々なお話をしつつ、作業を見守りました。
今回の業者さんは企業のエアコン交換を対応することが多いらしく、割と難しい工事などもやってきたベテランっぽい感じ。(年齢は30代ぐらい)
実際のところ、私の家のエアコンも面倒な工事にはなりそうらしいけど、「難しいからと言って、やってあげないとお客さんが困るので、出来ることは全力で対応するのがモットーです」という素晴らし心意気!これは信頼できる。
若手の20代らしき方は一人で黙々と室外機の作業を行ってくださり、1時間ほどで完了。
先輩の30代らしき方はエアコン本体と配管と格闘しつつ1時間30分ほどで作業が終わりました。
エアコン交換完了
ということで、3回目の正直、無事にエアコンを交換することができました!
業者さんの最初の見立てでは、「エアコンから室外機への配管カバーを作り直す」「電線を延長する」という作業の予定でしたが、配管カバーは外して直線にすれば配管がエアコンまで届いて、電線も隠れていた部分を引っ張ればギリギリ届いたので、結局のところは何も工事なしで完了しました。
終わってみれば、「頑張ればなんとかなった」という結果でした。
しかし、最後の業者さん以外は、見た目で無理という判断をされたので、本当に感謝です!
あー良かった。
トータルすると、エアコン交換を決めて、管理会社に確認、エアコン購入、取り付け工事までで1か月かかりました。
疲れた…
まとめ
賃貸マンションのエアコンを1台交換するだけで、こんなに大変だとは思いませんでした。
本音を言うと大家さんにもう少し配慮していただきたいところではあります。(まあ大家さん的には文句があるなら引っ越せということでしょうが)
エアコンを交換した結果
37度の猛暑でもリビングは寒いぐらいエアコンが効くようになりました!(2024年7月21日時点)
苦労した甲斐があった。
賃貸でエアコンを交換しようと思う人は少ないかもしれませんが、私の記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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